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 Japan Academic Society of Wind Music

第26回 日本管打・吹奏楽アカデミー賞 academy26

演奏部門/青木 明

青木 明

●推薦理由●
これまで長年に渡りフルート奏者として活躍され、日本フルート協会設立に携わり、フルートの普及と発展に多大なる影響を与えられた。また日本管打楽器コンクールのフルート部門審査委員長を歴任され、優秀な人材の発掘・育成に多大なる貢献をなされた功績を称え授賞の運びとなった。

●プロフィール●
1956年(昭和31年)東京藝術大学卒業。故山田忠男、故大畑保、故吉田雅夫の各氏に師事。指揮法は、故渡辺暁雄氏に師事する。1973年スイスで開催されたM.モイーズの講習会に参加。東京フィルハーモニー交響楽団、京都市交響楽団、上野学園大学専任講師、武蔵野音楽大学講師、桐朋学園大学短期大学部講師、名古屋芸術大学及び大学院教授を経て、現在同大学名誉教授。日本音楽コンクールフルート部門をはじめ、国内外で開催される数々のコンクールの審査員を務める。1961年よりツイス木管五重奏団結成。東京フルートアンサンブルアカデミー指揮者。フルートオーケストラの創始に尽力する。日本フルート協会理事。日本管打・吹奏楽学会理事。

作・編曲部門/星出 尚志

●推薦理由●
吹奏楽分野において、オリジナル曲をはじめ、ニュー・サウンズ・イン・ブラスシリーズなど数多くの作曲・編曲を手掛ける。またミュージカル等の舞台音楽も数多く手掛けており、吹奏楽だけではなく、様々な分野で活躍をされている功績を称え授賞の運びとなった。

●プロフィール●
1962年山口県生まれ。中学、高校時代、吹奏楽部でトロンボーンを吹くかたわら、バンドの指揮や編曲もしていたが、大学在学中は専らシンセサイザーに没頭し、現在も自宅のスタジオは機材やコンピューターで埋めつくされている。大学卒業後、出版社にて吹奏楽曲の編集に携わったことがきっかけで、再びこの世界へ足を踏み入れることになった。吹奏楽作品としては、『薄暮の都市─8人の奏者のために─』、『北川木挽歌による幻想曲』、『ブラボー・ブラス!』、『丘の上のレイラ』、『ラ・グラン・マルシュ』などのオリジナルの他、ニュー・サウンズ・イン・ブラスなどの多くのアレンジがある。一方では、ミュージカルなどの舞台音楽も多く手掛けている。

制作部門/有限会社バロックミュージック

有限会社バロックミュージック

●推薦理由●
打楽器用のマレットを製造・販売。マレット・スティックの種類は1000以上にも及ぶ。日本の製造技術は海外でも評価が高く、テレビ番組に取り上げられるなど、多くの演奏者に利用されている実績を称え授賞の運びとなった。


●プロフィール●
昭和45年創立。当初2年はドラム製造、後にドラムスティック生産が主体となる。プロマーク、ラディック等へ供給。リコーダー、ドラム関連アクセサリーの生産開始。同48年川口工場建設。同50年コンガ、ラテン楽器の製造開始。同54年PLAY WOODブランドによる本格的なマレットの開発、生産開始。同60年各種パーカッションの開発、生産開始。輸入楽器の販売等に力を入れる。平成11年12月商品センター開設、同18年7月第2商品センター開設。同25年4月、商品センター&マレット工房開設。同年、埼玉県・川口の匠として、千葉勉(現社長)が川口市より認定。10月川口市アートギャラリー・アトリアで、秋の企画展「川口の匠Vol.3音をつくる」マレット等々を展示。 代表取締役社長 千葉 勉

社是:演奏家の立場に立って製品を作る「日々是研究」。
代表取締役社長千葉勉:高校卒業後、日本管楽器株式会社(現ヤマハ株式会社)に入社し管楽器研究課においてリコーダーを中心とした楽器の研究・開発をおこなう。その後独立して有限会社バロックミュージックを設立し、ドラムスティックや各種マレットを製作。自社ブランドからプレイヤーモデルまで幅広く手掛ける。

制作部門/『響け!』 製作委員会 殿

『響け!』製作委員会●推薦理由●
2015年4月から放送したテレビアニメ『響け!ユーフォニアム』。高校の吹奏楽部員の青春をテーマに、ダイナミックな演奏シーンや高校生の繊細な心の動きが描かれている。リアリティあふれる吹奏楽部の青春ドラマは、中高生の吹奏楽部員にとどまらず、吹奏楽を経験した人々に共感を与える素晴らしい作品として今回授賞の運びとなった。


●プロフィール●
2015年4月〜6月に放送されたテレビアニメ『響け!ユーフォニアム』。原作は小説「響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜」(武田綾乃著:宝島社刊)。京都府宇治市を舞台に、吹奏楽部に所属する女子高校生たちの、吹奏楽にかける青春を描いた物語。2016年4月23日(土)からは全国で劇場版が公開されており、秋からはテレビシリーズ第二期の放送が決定している。
監督:石原立也。アニメーション制作:京都アニメーション。

啓発部門/Brass Festa 多摩 実行委員会

Brass Festa 多摩実行委員会

●推薦理由●
パルテノン多摩と市民文化ボランティアがつくる、「Brass Festa多摩」。吹奏楽の普及・啓発、更には社会貢献と歴史を重ねてこられた功績を称え授賞の運びとなった。

●プロフィール●
Brass Festa多摩は、1992年に東京都多摩市市制20周年事業として始まり、「多摩市」の歴史ある事業の一つとして開催されている。2016年で25周年を迎えた。市域という限定されたエリアにとどまらず、多摩地区・東京など広域に渡るエリアのセンターであることを目指す多摩センター地区を有する多摩市が「音楽にふれあえる街」として発展すること、音楽をより身近に感じてもらうことを趣旨として、市民文化ボランティア団体であるBrass Festa多摩実行委員会と、多摩市及びパルテノン多摩(多摩市文化振興財団)との協働によって創りあげる吹奏楽を通じた「青少年のための音楽教育プログラム」である。プログラム内容として、『楽しい楽器やってみよう(はじめての楽器体験)』、『レクチャー』『12の楽器のパート別実技講習』『ミニリサイタル』、『一般公募による大合同バンド』等を手掛けている。大合同バンドでは、これまで客演指揮者に、アルフレッド・リード、岩井直溥、藤田玄播、浦田健次郎、ジェームズ・バーンズ、フレデリック・フェネル(2回)などの各氏。2001年からは15年連続して丸谷明夫氏(大阪府立淀川工科高校、現全日本吹奏楽連盟理事長)と著名な指揮者を迎えている。また音楽による社会参加の場所づくりも志し、東日本大震災、三宅島噴火災害、阪神大震災の復興を祈念する「チャリティーコンサート」である一方、ドイツ・スイス・カナダからの吹奏楽団を招いた「国際交流コンサート」としての開催の実績も誇る。ゲストバンドとして、阪神や東北の被災地からの団体、トップバンドとして大阪府立淀川工科高校の招聘も実現している。マエストロ、フレデリック・フェネルが「Brass Festa多摩」に残した言葉「音楽には、若者が集まる場所づくりが必要だ」という言葉を胸に、継続を目指している。(フェネル氏は、1996年のBrass Festa多摩において2日公演の36曲すべてを指揮した。)

特別部門/川崎 優

川崎 優●推薦理由●
長年に渡り作曲家、指揮者として、日本の吹奏楽の発展、後進の育成に多大なる貢献をなされた功績を称え授賞の運びとなった。

●プロフィール●
東京生まれ。東京音楽学校(現・東京藝術大学)器楽科卒業後フルート奏者として世に出たが、後に常葉学園大学教授として作曲法、音楽理論、及び演奏法を担当した。しかし現在は作曲家、指揮者として幅広く活動している。第11回文部省主催芸術祭にて作曲賞・文部大臣賞及びNHK協会長賞を受賞、ユネスコ研究員としてフェローシップを受領し、ジュリアード音楽院にてProf. Vincent Persichetti,その他、Vaclav Nelhybel, Clifton Williams のもとで作曲の研究をした。その後、数度にわたりスイスのウスター音楽祭に招待されて自作品を発表した。「第6回ドイツ連邦音楽祭、フライブルグ1986」「神戸フルート作品国際コンクール1987,1991」「吹奏楽コンテスト、バレンシア1990」「マーチングショウバンド世界選手権大会シドニー1990」「第8回オリジナル吹奏楽曲国際コンクール、イタリア・コルチアーノ1997」など各国のコンクールの審査委員として招聘された。また「国際青少年音楽祭於静岡」の音楽監督を初代から十数年務めたが、「モスクワ音楽院・常葉学園短期大学セミナー」特別委員として活動した。2002年11月9日Florida International University にて開催された FIU Music Festivalに招待されて自作品“祈りの曲 第1哀悼歌”を指揮した。2004年10月8日にクレモナ弦楽器EXPOからの委嘱による弦楽トリオ “la improvvisazione” がRAIイタリア放送協会より放送された。2007年4月15日にColorado College Packard Hallにて川崎優の作品によるSpecial Concertが開催された。「第20回国際音楽祭ヤングプラハコンサート」にて、2011年9月6日にヴァレンシュタイン宮殿ホールで、String Quartet Primoが Young Praha Festival Quartet によって初演された。 現在常葉学園名誉教授、日本現代音楽協会名誉会員、富士市文化振興財団芸術委員、茅笛の会主宰、ムジカKayabue 音楽監督。

特別部門/パール楽器製造株式会社

パール楽器製造株式会社

●推薦理由●
70年に渡り打楽器において開発・製造され、その技術は業界トップを誇る。長年に渡り打楽器開発の功績を称え授賞の運びとなった。

●プロフィール●
1946年、戦後の混乱中で打楽器の製造に乗り出す。数々の困難を乗り越えながら発展を続け、現在はドラムセットやパーカッションだけでなく、ティンパニやフルートなどコンサートで用いられる楽器の製造、販売も手掛ける。斬新な技術開発にも積極的に取り組み、高いクオリティとオリジナリティを兼ね備えたパールの楽器は、国内のみならず世界のトップアーティストにも愛用され高い評価を得ている。また、いち早く海外に生産拠点を設けた上、アメリカ&ヨーロッパなど、世界のセールス&サービスネットワークを構築することで、ユーザーのニーズを的確に知ることができる体制を作り上げた。本年2016年に70周年を迎え、パールはさらなる挑戦を続ける。

過去実績

第32回 日本管打・吹奏楽アカデミー賞     第31回 日本管打・吹奏楽アカデミー賞

第30回 日本管打・吹奏楽アカデミー賞     第29回 日本管打・吹奏楽アカデミー賞

第28回 日本管打・吹奏楽アカデミー賞     第28回 日本管打・吹奏楽アカデミー賞

第26回 日本管打・吹奏楽アカデミー賞     第25回 日本管打・吹奏楽アカデミー賞

第24回 日本管打・吹奏楽アカデミー賞     第23回 日本管打・吹奏楽アカデミー賞

第22回 日本管打・吹奏楽アカデミー賞     第21回 日本管打・吹奏楽アカデミー賞

第20回 日本管打・吹奏楽アカデミー賞     第19回 日本管打・吹奏楽アカデミー賞

第18回 日本管打・吹奏楽アカデミー賞     第17回 日本管打・吹奏楽アカデミー賞

第16回 日本管打・吹奏楽アカデミー賞     第15回 日本管打・吹奏楽アカデミー賞

第14回 日本管打・吹奏楽アカデミー賞     第13回 日本管打・吹奏楽アカデミー賞

第12回 日本管打・吹奏楽アカデミー賞     第11回 日本管打・吹奏楽アカデミー賞

第10回 日本管打・吹奏楽アカデミー賞     第09回 日本管打・吹奏楽アカデミー賞

第08回 日本管打・吹奏楽アカデミー賞     第07回 日本管打・吹奏楽アカデミー賞

第06回 日本管打・吹奏楽アカデミー賞     第05回 日本管打・吹奏楽アカデミー賞

第04回 日本管打・吹奏楽アカデミー賞     第03回 日本管打・吹奏楽アカデミー賞 

第02回 日本管打・吹奏楽アカデミー賞     第01回 日本管打・吹奏楽アカデミー賞

一般社団法人日本管打・吹奏楽学会

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